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頭蓋顎顔面外科

東京女子医科大学 形成外科

頭蓋顎顔面外科とは

その名の通り「あたま」と「アゴ」を含む「顔」の変形に対する治療を行う分野です。変形の原因には生まれながらの異常や、様々な病気や怪我などがあります。大切な顔を扱う分野ですので、機能面での改善はもちろん美容的な面にも配慮しながら治療にあたっています。

一般社団法人 日本頭蓋顎顔面外科学会ホームページより引用

https://www.jscmfs.org/

頭蓋変形

頭蓋骨を構成している縫合線の一部が早期に癒合してしまう、頭蓋骨縫合早期癒合症という病気があります。頭蓋骨の拡大がおこらず、頭蓋骨の形がいびつになるほか、脳が成長できず発達に影響を与える可能性があります。当院では脳神経外科と協力して、おもに骨延長術を用いた頭蓋形成術を行っております。

東京女子医科大学 形成外科  頭蓋形成術

Yuki Hasegawa, Yasuo Aihara, Kentaro Chiba, Hiroyuki Sakurai. One-Piece Frontoorbital Osteotomy With a Small Supraorbital Burr-Hole to Protect Against Intraoperative Dural Lacerations. J Craniofac Surg.2022

また、その他の疾患、外傷、悪性腫瘍などの理由で頭蓋骨の欠損を生じることがあり、頭蓋内容の保護と見た目の改善を目的に再建を行います。欠損が顔面に及ぶ複雑な再建も、コンピュータシミュレーションを用いることで良好な結果を得ております。

東京女子医科大学 形成外科 頭蓋変形 コンピュータシミュレーション
東京女子医科大学 形成外科 頭蓋変形 コンピュータシミュレーション
唇顎口蓋裂

唇のみの異常である唇裂、歯茎に至る歯槽裂、唇から口蓋までおよぶ口唇口蓋裂など、程度はさまざまです。唇裂は完全(鼻腔まで裂がある)・不完全(裂が鼻腔までは至らない)にわけられ、さらに両側・片側の場合に分けられます。口蓋裂のある場合には口蓋床というプレートの装着により哺乳力や口蓋の成長を補助していきます。口唇・口蓋裂の治療は、言語治療や歯科矯正治療など、一人一人にあった長期的な治療をstep by stepで継続していく必要があり、形成外科のほか、各科専門医師、歯科医とのチーム医療になります。当院では形成外科が中心となって一貫した治療計画を建てていきます。

東京女子医科大学 形成外科  唇裂・口蓋裂治療チームのアプローチ
顔面骨骨折

顔面の骨は前頭骨、鼻骨、頬骨、上顎骨、下顎骨などいくつかの骨から構成され、顔面骨骨折は顔面に強い外力が加わることによっておこります。損傷された顔面形態を可能な限り受傷前の状態に復元するように努力しています。近年では、術前シミュレーンや三次元実体モデルを用いることで、手術の精度を高める試みを行っています。

東京女子医科大学 形成外科 顔面骨骨折
東京女子医科大学 形成外科  顔面骨骨折

Yuki Hasegawa, Yosuke Niimi, Hiroyuki Sakurai, et al. Lacrimal Duct Obstruction Caused by Nasomaxillary Fracture: A Retrospective Analysis of Consecutive 12 Patients by Computed Tomographic Dacryocystography. J Craniofac Surg. 2021

 

Shohei Ikebe, Yosuke Niimi, Yuki Hasegawa, et al. A Three-dimensionally Printed Acrylonitrile Butadiene Styrene Model for the Reduction of Nasomaxillary Fracture. Plast Reconstr Surg Glob Open.2021

東京女子医科大学 形成外科 顔面骨骨折 骨折モデル
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